物流倉庫のカゴ車移動の省力化に物流ロボットを!AGVの搬送方法の種類について
物流倉庫のカゴ車移動を省力化するにあたっては、AGVをはじめとする物流ロボットの導入が不可欠です。
AGVには連結や牽引など様々な搬送方法があり、工場・倉庫内の状況に合わせて走行方式を選ぶとよいでしょう。物流ロボットの導入により、現場の省人化が期待できます。
こちらでは、AGVの搬送方法と物流ロボットについて解説いたします。
AGVの搬送方法(連結・牽引など)を解説!
AGV「Automatic Guided Vehicle(無人搬送車)」には、様々な種類があります。運ぶ対象物の大きさや形状などによって搬送方法は異なり、走行方式も多種多様です。
現場の状況やシーンに適したタイプを選ぶことが重要となります。
搬送方法
代表的なAGVの搬送方法は以下のとおりです。
- 積載型
荷物を載せて特定の場所まで運ぶAGVです。人が荷物を載せる方法と、コンベアやリフターなどを用いた自動積載方式があります。
- 台車型
手押し車のような形状をしたロボットに、直接荷物を載せて搬送するタイプです。「台車を押して移動する」という、従来は人が行っていた作業をロボットが代わりに行うことで、作業員の負担軽減やヒューマンエラーの防止が図れます。
- 低床型
ロボットが棚やパレットの下に入り込み、持ち上げて搬送するタイプです。搬送に人の手を必要としないため、より効率的な作業を実現できます。
- 牽引型
荷台やトレーラーを牽引して搬送するタイプです。
走行方式
AGVの走行方式は、大きく以下の2つに分類されます。
- ライントレース式
磁気テープを床に貼り、AGVが磁気センサーで読み取ることで走行ルートを決める方式です。直進と停止の精度が高く、テープを貼るだけで済むことから設置コストも抑えられます。
- SLAM式
「Simultaneous Localization and Mapping」の略称で、人が経路を示さなくてもロボットが自分の位置を把握しながら移動できる方式です。
特にテープが貼れない床材の現場や、棚の位置が変わりやすいケースなどではSLAM式が向いています。
物流ロボットとは?自動倉庫との違いについて解説
物流ロボットとは、倉庫や工場における仕分けやピッキング、搬送などの単純作業を自動化するために導入されるロボットのことです。
搬送用のロボットや積み上げロボットなど、様々なタイプが存在します。
物流ロボットの普及の背景
物流ロボットが普及してきた背景にあるのが、少子高齢化による慢性的な労働者不足です。労働者人口は減っている一方で、ECビジネスの拡大によって物流の需要は高まり続けています。
需要に対して供給が追いついていない状況では、現場で働く作業員の負担はますます大きくなってしまうでしょう。
労働力が自然に高まることは難しく、何らかの方法で生産性を補わなくてはいけません。そこで労働者の代わりとして注目されるようになったのが、物流ロボットなのです。
また、新型コロナウイルスの影響も、物流ロボットの普及の大きな要因と考えられます。コロナウイルスの影響で人々は極力外出を避けるようになり、ECの需要が伸びる要因となったのです。
物流ロボットの役割
物流ロボットの役割は、人と協働しながら作業を効率的に進めていくことです。ロボットの導入によって完全な無人化を目的としているわけではなく、人の業務を一部代替することで省人化・省力化を図ります。
自動倉庫との違い
物流ロボットと同じ文脈で使用されやすい言葉に、「自動倉庫」が挙げられます。両者は混同されがちですが、別の意味を持った言葉です。自動倉庫は利用範囲が限定されますが、決められた業務を無人かつ効率よくこなせるシステムです。少品種の商材を扱うことに長けています。
一方の物流ロボットは、無人化ではなく人との協働を目的としています。柔軟にレイアウトの変更ができる、複数案件で同時に使用できる、そして導入コストが比較的低価格など、汎用性に優れたシステムです。
AGVをはじめとする物流ロボットを導入して省人化・省力化を図ろう!
一口にAGVといっても、荷物を搬送する方法や走行方式は様々です。物流倉庫・工場内の状況や搬送する対象物の特徴に合わせて、適切なタイプを選ぶことをおすすめします。
物流の現場における省人化・省力化に大きく貢献してくれる物流ロボットは、労働力不足に陥りやすい現代では非常に重要な存在です。
三和システムエンジニアリング株式会社では、長年の経験により培ったFAソリューションを融合し、自動化・ロボット化による改善提案をワンストップで対応しております。
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会社名 | 三和システムエンジニアリング株式会社 |
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代表取締役 | 吉岡寿夫 |
設立 | 1947年 (昭和22年) 9月 9日 |
資本金 | 2,000万円 |
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