電子部品工場の自動化を実現するITシステムとは?省力化の事例もご紹介
電子部品工場の自動化を検討する際は、生産効率の向上を可能にするシステムについて知っておくことが必要です。FAに関するITシステムへの理解度を深めれば、要望を伝えやすくなるでしょう。
また、電子部品工場の自動化を依頼する会社の実例を確認することも大切です。
こちらでは、FAを構成するITシステムの概要と、三和システムエンジニアリング株式会社が業務の省力化に成功した事例をご紹介いたします。
FAを構成するITシステムとは?
自動化システムを導入するときは、まずFAに関連するITシステムについて知っておきたいところです。FAを構成するITシステムには、大きく分けて「製造システム」「基幹システム」「社外関係者管理システム」の3つがあります。
製造システム
製造過程の自動化を実現する主なシステムとして、以下の9つが挙げられます。
- PDM(Product Data Management)
- PLM(Product Life-cycle Management)
- CAD(Computer Aided Design)
- CAM(Computer Aided Manufacturing)
- CAE(Computer Aided Engineering)
- CAT(Computer Aided Test)
- APS(Advanced Planning and Schedule:生産計画スケジューラ)
- PLC(Programmable Logic Controller)
PDMとPLMは、製品のデータを一括管理するシステムです。PDMは部品情報などの設計データを、PLMは設計からリサイクルまでのライフサイクル全般を管理します。
CADはコンピューターを用いた設計ツールです。CADで設計した製品はデータをNC工作機械などで読み込み、CAMによって生産されます。
CAEは試作品のシミュレーションや数値解析を担い、コンピューター上でテストを行うCATと連携して活用します。
APSは受注から出荷までのスケジュールを一括管理するシステムです。製造ラインの稼働率を参考に、効率的な生産計画を提案してくれます。
PLCはシーケンサとも呼ばれ、装置の自動制御を行います。装置間のやり取りも可能で、製造システムの中でも重要な柱として位置づけられています。
基幹システム
企業の中心業務を管理する基幹システムには、以下の3つがあります。
- MES(Manufacturing Execution System)
- MRP(Materials Requirements Planning)
- ERP(Enterprise Resource Planning)
MESは製造工程を可視化することで、製品の品質・コスト・納期(QCD)を管理します。
MRPは販売計画を考慮した生産計画をもとに、必要な部品や資材の注文を自動化するシステムです。MRPが製品別に作業指示を送信すると、MESが製品別に作業実績を返信するなど、両者は密接に関わり合っています。
MESとMRPが製造に特化する一方で、ERPは企業活動全般を担います。人・お金・モノ・情報などの経営資源の最適化を図る統合基幹システムで、情報戦略に活用されます。
社外関係者管理システム
顧客や取引先との連携に欠かせない社外関係者管理システムには、以下の2つがあります。
- CRM(Customer Relationship Management)
- SCM(Supply Chain Management)
CRMは顧客との関係を管理するツールです。具体的には、顧客管理・解析や問い合わせの管理などを担います。マーケティングだけでなく、生産計画の立案時にも役立ちます。
SCMは製品の資材調達から消費までの全体の流れを管理し、FAの最適化・効率化を行うシステムです。
省力化を実現!FAシステムの事例について
三和システムエンジニアリング株式会社には、FAシステムサービスの導入によって業務の省力化を実現した事例が多数ございます。
ここでは、お客様にご満足いただけた事例の一部をご紹介いたします。
日立製作所 横浜工場の事例
白黒TVからカラーTVへの転換期、チャンネル切り替え方式を電子化する計画が持ち上がり、セラミック基板への回路の印刷から、乾燥・焼成・トリミングまでの工程を自動化したいというご依頼の事例です。
基板の供給・排出装置開発の構想図をご提案し、導入決定後はアメリカのA.M.I社、PRESCOを訪問して改造仕様を決定しました。
セラミック基板自動印刷・乾燥ラインや自動焼成ライン、自動トリミング装置を導入し、結果的に日本初のチャンネル設定の電子化に成功します。お客様は装置の稼働実績に満足され、岐阜工場と高山工場に横展開しました。
日立製作所 佐和工場の事例
光化学スモッグによる公害問題を背景に、メカ接点方式を電子化して、フルトランジスタイグナイターを生産したいというご相談が寄せられました。
三和システムエンジニアリング株式会社からは、モジュールの自動印刷・乾燥ライン、焼成ライン、トリミングラインの全自動化ラインを提案しました。
自動化装置の導入後、フルトライグナイターの生産・普及により、自動車の排気ガスの清浄化に貢献できました。自動化装置の実績評価は高く、東海工場と日高工場に横展開されます。その後、子会社の日本電子機器社の印刷・乾燥・焼成・トリミングラインの開発増設にもつながりました。
上記の他にも、FAを活用して業績に貢献した事例が多数ございます。FAシステム開発を依頼する際は、実績豊富な三和システムエンジニアリング株式会社へぜひご相談ください。
電子部品工場の自動化なら三和システムエンジニアリング株式会社にお任せ
電子部品工場を自動化する際は、FAに関するITシステムを理解した上で、実績のあるシステム開発会社に依頼することが大切です。工場の省力化を実現するために、ITシステムの知識と依頼先の情報を詳細にチェックしておくことをおすすめします。
三和システムエンジニアリング株式会社では、FAに関する幅広いご要望に対応しております。
FAシステムサービスの導入により、業務の省力化を実現した事例も多数ございます。電子部品工場の自動化を図りたい企業様は、ぜひご相談ください。
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電子部品工場の事例が多い自動化システム開発会社をお探しなら三和システムエンジニアリング株式会社
会社名 | 三和システムエンジニアリング株式会社 |
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代表取締役 | 吉岡寿夫 |
設立 | 1947年 (昭和22年) 9月 9日 |
資本金 | 2,000万円 |
本社住所 | 〒105-0011 東京都港区芝公園1丁目2−17 芝公園シティハイツ 507 |
TEL | 03-6432-0173 |
FAX | 03-6432-0174 |
住所:座間事業所 | 〒252-0003 神奈川県座間市ひばりが丘5丁目31−4 |
TEL | 046-204-6661 |
FAX | 046-204-6618 |
役員 | 代表取締役 吉岡寿夫 専務取締役 吉岡岳志 取締役 吉岡洋志 |
事業内容 |
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取引銀行 | 三菱UFJ銀行、みずほ銀行、城南信用金庫 |
従業員数 | 9人 |
URL | https://sanwa-se.co.jp/ |